今日はうちのこの誕生日です

みなさんこんにちは。今日はわたしの妻(以下 うちのこ)の誕生日です。

うちのこは大変きれいでかわいくて話がおもしろい女の子で、寝ても起きても笑っても怒っても箸を転がしてもその輝きが曇らない稀有な存在です。 おふとんでウトウトしているうちのこの凝りをほぐしたり、リンパを押し流したり、お風呂上がりのうちのこを椅子に座らせて髪を乾かしたりするだけでも楽しい気持ちになります。存在自体が良さの塊みたいなものなのだと思います。純粋にね。

そんなうちのこが愛してくれていると思うと、わたしが生きていることにも意味はあるかもしれないとすら思えます。

ただ、ありのまま生きるわけにはいかないのです。特に、お酒には本当に気を付けようとおもいます。 今年はうちのこに限らず、いろんな人に迷惑をかけた自覚があります。正直、自分でもあんまりだと思っており、許してほしいとはとても言えませんが、本当に申し訳ないと思っています。ごめんなさい。お酒との付き合い方を変えていきます。

さて、本記事ははんドンクラブ アドベントカレンダー2020、15日目の記事にあたります。

adventar.org

聖性あふれるうちのこの誕生日報告だけでも価値はあると思いますが、何を書いても良いと言われているので、ここ数年かけてとりくんだ健康活動について書かせていただきたいと思います。

ここ数年の健康活動について

マジで自業自得なのですが、何度も故障してしんどいめにあったのと、頑張っても全然効果が出ないという時期が続いていたので、その点について書きます。

「こういうことをしたらやせる!」という情報はありません。「マジでやせなくて大変だったよ」という内容です。

健康管理の機運(2016年)

当時は転勤にともない、通勤時間が100分から30分に短くなった時期でした。家に帰ったあとも、何かをする時間と気力が残る、ということで「自分のためになることをやってみよう」と思い立ちます。

そこで改めて自分をかえりみたとき、1年に1kgのペースで太り続けていることがちょっと気になってきたので、運動することにした……という流れです。

ただ、運動といえば定番の筋トレは絶対にしたくありませんでした。辛かったからです。当時のわたしは、腹筋も腕立て伏せも、3回できるかできないかでした。3回やったらその日は動けなくなります。そもそも、筋肉を鍛えて何に使うんだという感覚でした。

とりあえず簡単にできて安い……という事で、踏み台をかってきて踏み台昇降をしました。1日30分くらいやって「いい汗かいたな」くらいの運動です。順調なすべりだしでした。

ところが、運動を継続すると問題発生

発生した問題は2つあります。

まずは腰痛です。最初は姿勢が悪いのが原因だと思い、姿勢に気を付けますが、姿勢に気を付けるとすぐに腹筋と背筋がバテてしまいます。

もうひとつの問題は腿ウラ(ハムストリングス)の痛みです。最初は痛みが治ってから再開しますが、すぐまた痛くなります。なんどやっても痛くなります。

腰はつらい、足は痛い、結構しんどい。その割に、休みがちなせいか全然効果がでない。継続すれば体も慣れてくるだろう……と、だましだましやっているうち、けっこう強めに腰を痛めてしまいます。出社すらままならない。つらい……。

私は運動をやめました。


そして1年がたちました。


貧弱の自覚(2017年)

なるほど筋肉がない人間が継続的に運動をすると体を痛めるということがよくわかりました。「筋肉を鍛えて何に使うんだ」ではありません。有酸素運動に使うのです。

また、腿ウラの痛みを真剣に見つめなおす過程で、踏み台昇降がスジにかなり負担をかけているようだ……ということもわかってきました。

最初は筋肉痛かと思っていたのですが、台などを使って太ももを持ち上げるポーズをするだけで痛い……力を入れなくても痛い……というか腿ウラだけじゃなくて腰のあたりまでなんだかいづい*1ことに気づきます。

よほど体がかたいようです。

じゃあ、ストレッチと筋トレを並行して進めよう!

……ということになりますが、1か月やっても2か月やっても、ほとんど効果が出ないんです。特にストレッチは効果がないといっても過言ではなく、膝につく程度の前屈は、膝につく程度のままでした。

効果が出ないことに悩み、結構いろんな記事とか本を読みましたけれど、そもそも記事の通りにできているかどうかがわからない。

当時特にわからなかったのが「××の筋肉に効いているのを確認しながら」と「〇〇がのびているのを感じながら」です。主観的には「効いているも何も、この辺が疲れるんだから効いてるでしょ」、「伸びてるも何も、痛いんだから伸びてるでしょ」という印象でした。

検索していくと「自分の体との対話」という文字列が目につく始末です。スピリチュアル系の話かと思い、忘れることにしました。

ぜんぜん効果がでない徒労感のなか、焦りを感じていた私は、ある日うっかり無理をして、結構ガッツリめに筋をいためます。

私は運動をやめました。

……。

ふたたび1年がたちました。


無能な働き者は……(2018年)

さすがに2回の失敗を通じて、どうやら自分はほかの人と比べて体を動かすのが“ヘタクソ”である、ということがわかりました。また、すべての元凶ですが、そもそも頭があまりよくないけどやる気はあり、思い切りがとても良いようです。やばくない?

「そんな自分が怪我無く、効果的に運動をするためには、自分の体の発するシグナルにきちんと向き合わないといけないのではないか?」

……という仮説の蓋然性は、限りなく高まっていました。

「このままノリと勢いだけで運動していたら、いつかとんでもないことになるんじゃないか?」

……という不安も大きくなる一方です。

あと、痛いのは本当に嫌です。マジで。その想いから、”自分の体と対話しよう”をスピリチュアルなお話と片づけず、フィジカルな方法論としてきちんと向き合うことにしました。

「とりあえず怪我をしないように」という事で

まずは、痛みにはこれまで以上に気を付けて、具体的には痛みの生じる範囲や場所、痛みの種類を細かく探って体を意識しはじめました。その後もたびたび痛い思いをしているのですが、その過程で「トレーニング中、体のどんなシグナルに気を付けなければいけないか」や「やってはいけないポーズ/運動」が少しずつ見えてきます。

また、自分の体の痛みを見つめなおし、普段の生活姿勢を少しずつ直していくと、体が楽になったりもしました。ここにきてようやく「自分の体の発するシグナルをちゃんと見る」ということがほんのりわかってきました。

また、これに思わぬ副次効果がありました。一言で言うと、「××に効いているのを確認しながら」と「〇〇がのびているのを感じながら」の意味がわかったのです!

……いえ、いいすぎました。わかるような気がしてきました……*2

それからしばらくして、怪我無く運動が継続できるようになった*3ことが効いたのか、きちんと筋肉を狙って負荷をかけようとするのがよかったのか、スジを意識しながらストレッチをするようになったのがよかったのか、筋トレとストレッチの効果が出るようになってきます。

きちんと運動すると、腕立て伏せ10回は無理なく、すぐ、できるようになるんですね……。

今更ですが、プロのトレーナーのサポートを受けるべきでした。今更ですが*4

有酸素運動:2019年~2020年

何はともあれ、筋肉がついてきて、体もやわらかくなってきた……ということで、念願の有酸素運動です。結果的にですが、有酸素運動をしさえすれば体重はガンガンにおちます。 2019年の冬には効果が出ていました。体重85→73、中性脂肪も350→110*5

このころ、肉を食べた日とそうでない日で、筋肉痛の出方や回復スピードが変わるっぽいことに気づいたので、体と相談しつつプロテインを飲むようになりました。あと、前屈で手が床につくようになったり、腕立て伏せ・スクワット・膝コロを20回3セットやったりしてました。

そこでとめました。

慢心したのと、仕事が忙しくなって暴飲暴食によるストレス解消を選んでしまったため、今はまた貧弱状態にもどりました。

体重についてもこわくて計ってなかったのですが、たったいま体重計にのってきました。79。まぁそんなもんですね。ここからまた減らしていこうと思います。

いかがでしたか?

すべてが自業自得なのでなんとも言えないのですが、体が硬くて筋力もない人間が痩せようとすると、リハビリからスタートになります。「「「運動」するための運動」するための運動」くらいから始めないといけません。また、肉体面の衰弱もさることながら、他の人と比べて身体感覚の面で未発達であったことが、めちゃくちゃ大きな障害になっています。

正直、誰かの参考になるものではないかもしれません。

肉体の衰弱については、他の人はもっと年老いてからぶち当たるはずの状態です。肉体年齢50歳~……といったところでしょうか。私はとても不摂生な生活をした結果*6、30代前半の時点でこういう状況に陥ってしまいました。

ただ、50代になってからこの状態に陥っていたら詰んでいましたね。今のうちに「からだをうごかす」ということに挑戦しておいてよかったです。

ということで、「マジでやせなくて大変だったよ」という内容でした。

長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。笑い話としてでも、お楽しみいただけたなら幸いです。

*1:いづい:北方の方言です。違和感、しこり、ひっかかりなどスムーズじゃない様全般に使われます

*2:実のところ、自分の体の発するシグナルを読み取れているか、今も自信がありません

*3:怪我無く運動が継続できるようになった:それでも相変わらず他の人よりも身体感覚が鈍いようで、何度か体をいためかけています。ひざ、股関節、腿ウラ、腰、背中、肩など。ハハハ、ヘタクソ。

*4:ただ、プロにサポートを頼んでも、自分の体の発するシグナルをスルーしている限り、結局は効果が薄くなるし、怪我もするんじゃないかな……と思っている。むかしスキーとか卓球とかを結構ちゃんと指導者から習ったけど、あのときも自分が何を身に着けて、何を褒められて、何を要求されているのか、最後までわからなかった。気合でなんとか食らいつこうとしたけど、大して上達もしなかった。あと、当時も運動のあと腰が痛いなぁという日はけっこうあった……若いからノリと勢いでなんとでもなったんだろうけど。

*5:体重85→73、中性脂肪も350→110:2019年だけは食事を明確に制限しましたが、一般的な意味での食事制限ではないです。「ごはん2回お替りしたあと、つまみながら焼酎を4合飲んで、シメに卵かけご飯をたべる」という夜を減らしました

*6:とても不摂生な生活:ご飯が面倒なので腹が減ったらニコチンを入れて、食欲を一時的にキャンセルする。24時まで働いて帰るけど、体がしんどすぎて入眠できないので深夜まで酒をのんで気絶する。運動は一切しない。ちょっと走ると激しい吐き気に襲われるので極力運動はしない。