今日はうちのこの誕生日だよ!
みなさんこんにちは。今年もわたしの妻(以下 うちのこ)の誕生日だよおおお!
今年も無事うちのこの誕生日を祝うことができてとてもうれしいです。この日を迎えられたのもうちのこのおかげです。
ここ最近は子ケモノ時間が伸びに伸びて、正直うちのこ時間があまり摂れていないのですが、子ケモノがかわいいのもうちのこに似たのでしょう。いいことです!たぶんね!
さて、本記事ははんドンクラブ アドベントカレンダー2021、15日目の記事にあたります。
さてこの世界はうちのこがおおむね統べているので、誕生日を皆様にお知らせするだけでも価値はあるのですが、みなさまも気楽に好きな事をかいているようです。最近は当インスタンスでも子供のいるご家庭が増えてきたということで、子供と遊べるオモチャを少し紹介しようと思います。
すみジャラ(すみっコぐらし わくわくパーティーゲームズ)
男の子も女の子もみんなだいすき「すみっコぐらし」のドンジャラです。まず間違いない。
牌が9種類あって、上がり手は写真の通りです。
基本は最短手(図でいう3色セットです)を目指しつつ、手持ちで一番距離の近い高めの手を狙うわけですが、戦略性が控えめになっていて、「あっちも狙えるし、こっちも狙える……」みたいなことはほぼないです。 最初はランダム手を打っていたしたのこくん(4)が、みるみるうちにきちんと役を作るようになっていって大変面白かったです。
ふうせんゲーム
名前だけ聞くと「負けたら一気飲み」系のキャバクラでやるアレみたいですが、そういうアレではなく。
このゲームの面白さを言うためにはルールを説明しないといけないからルールを説明するね! ルールはざっくり以下の通り
概略構成
2人~4人で遊べます。ゲームは、3セット勝負。1セットは最大6ターン。3セット終わった時点で最も点数の高い人の勝ちです。
※点数を数えるためにトークン(おはじきでいいです……)を準備してね。
進行
セットごとに、手札をシャッフルして全員に6枚ずつくばります。仮に対策カードと呼びます。
ターンの最初、全員同時に「GO」か「STOP」を宣言し、山札(障害カード)を上から1枚めくります。
GOを宣言した人:表になった障害に対応する対策カードを提示することで、風船を1つ浮かべることができます。 対応する対策カードが出せなければ、風船が割れた……ということになり、そのセットでは行動できなくなります。たとえそのセットの1ターン目でも、風船を割ったらそこで終了です。
STOPを宣言した人:その時点で自分が場に浮かべている風船を点数に変換することができます。実運用としては、場に出ている対策カードの上にトークンを設置してあげると「この風船は点数化されてるよ」ということが明確になってゲームが進めやすいです。
そう…… 風船を浮かべただけでは点数をもらえない のです。GOを宣言して風船を浮かべて、STOPで回収する。なるべくたくさん風船を浮かべてから回収すると効率が良いですが、欲をかくと風船が割れるというチキンレースになります。
なお、障害は「いぬ」「とり」「えだ」「われた」の4種類があり、対策カードは「ほね」「パン」「枝切ハサミ」の3種類があります。
この「われた」が秀逸で、場に出ている「まだ点数化されていない風船」はすべて割れます。場に風船がひとつも浮かんでいない場合でも関係なし、STOPを宣言していても防げない、対策不可の全員即死カード。もちろん、そのセットは終了します。風船が割れた、という結果を作ってから障害を起こす因果の逆転現象……
わたしは期待値が正のときにだけGOするという機械的なプレイに陥りがちなのですが(一人ゲームで点数を最大化するという前提だと計算も簡単だし)。これもしたのこくんが強いんだよなー。
まるばつカード
2人限定のゲームで、1ゲームが5ターンです。ゲームの初め、2人にカードを5枚配ります。最初の手札は2人とも同じでこの5枚。
手作り……? そうだよ!! ……はい、みんなも手作りしてね!
1つのターンで、2人同時にカードを出します。相手のカードより強いカードを出せば勝ち、ゲーム終了です。
画像の通りですわ……上下の組が出たとき、上が負け、下が勝ち。
勝敗が付かなければ次のターンに移ります。 1つのゲームにおいて、一度出した手札は場に出たままになります。二度は使えません。
強いカードを序盤に切りまくって勝てなかった場合、絶対に勝てない状態で撤退戦をすることになります。逆に、弱いカードを序盤に捨てきれば、絶対に負けない状態で攻めることも可能ですが、その状態になっても勝てないことがあるのが面白いんですよね。
お互いの残り手札は明確で、かつ互いの手札によって、勝率が厳密に計算される(盤面の価値を厳密に評価可能)ので、混合戦略ナッシュ均衡を求めることが可能です。初手について言えば、〇、△は25.4%、〇、△ は12.3%、×が24.5%の確率で切れば被害を最小にできます。
これは期待値計算が大変なので、基本的には読みあいをします。 うえのこちゃんもしたのこくんもそんなに強くないかな。クセがわかりやすい。
シャットザボックス
バーとかで出てくるゲームの一つですね。標準的には2人でやるんですけど、我が家は以下のやつを買って4人でやっています。
簡単に言えば、サイコロを2つ振る。足したら9だ。じゃあ。9を倒すか、足して9になるペア(1と8、2と7、3と6、4と5のうちのどれか)を倒すかを選ぶことができる。というゲームになります。
残りのページが2,8とかのときに3が出たら、どうしても3が作れないのでゲームオーバーです。
ゲームオーバーになったタイミングで、残ったページが2,8の時、点数は28点となります。残りページが4、7、9なら479点。点数の少ない方が勝ちです。
このゲームはめちゃくちゃ単純で、あと子ケモノには足し算の練習になるんですよね。
そして運ゲーっぽいのに、意外と頭を使うし、強い人は強いところが面白いです。酒を飲んでやるゲームだわ……確かに……
あと、地味な特徴ですが、順番を抜かしても全然平気だし、手札が見られる心配もないので、トイレに立っても全然OKというのがいいですね。
いかがでしたか?
ひでみんが1年で10kgデブったお話でしたが、お楽みいただけたでしょうか。
1年で10kgやせるものは、運動を止めると(半年くらいは維持できるけど)すぐに太る。ダイエットは永遠に続けなければいけないということがわかりましたでしょうか。諸行無常、そんなことできるわけありませんね?さあジンを足元において子供とドンジャラだ!
みなさんもうちのこの誕生日を祝いながら、好きなだけ太ってくださいね! !!!
今日はうちのこの誕生日です
みなさんこんにちは。今日はわたしの妻(以下 うちのこ)の誕生日です。
うちのこは大変きれいでかわいくて話がおもしろい女の子で、寝ても起きても笑っても怒っても箸を転がしてもその輝きが曇らない稀有な存在です。 おふとんでウトウトしているうちのこの凝りをほぐしたり、リンパを押し流したり、お風呂上がりのうちのこを椅子に座らせて髪を乾かしたりするだけでも楽しい気持ちになります。存在自体が良さの塊みたいなものなのだと思います。純粋にね。
そんなうちのこが愛してくれていると思うと、わたしが生きていることにも意味はあるかもしれないとすら思えます。
ただ、ありのまま生きるわけにはいかないのです。特に、お酒には本当に気を付けようとおもいます。 今年はうちのこに限らず、いろんな人に迷惑をかけた自覚があります。正直、自分でもあんまりだと思っており、許してほしいとはとても言えませんが、本当に申し訳ないと思っています。ごめんなさい。お酒との付き合い方を変えていきます。
さて、本記事ははんドンクラブ アドベントカレンダー2020、15日目の記事にあたります。
聖性あふれるうちのこの誕生日報告だけでも価値はあると思いますが、何を書いても良いと言われているので、ここ数年かけてとりくんだ健康活動について書かせていただきたいと思います。
ここ数年の健康活動について
マジで自業自得なのですが、何度も故障してしんどいめにあったのと、頑張っても全然効果が出ないという時期が続いていたので、その点について書きます。
「こういうことをしたらやせる!」という情報はありません。「マジでやせなくて大変だったよ」という内容です。
健康管理の機運(2016年)
当時は転勤にともない、通勤時間が100分から30分に短くなった時期でした。家に帰ったあとも、何かをする時間と気力が残る、ということで「自分のためになることをやってみよう」と思い立ちます。
そこで改めて自分をかえりみたとき、1年に1kgのペースで太り続けていることがちょっと気になってきたので、運動することにした……という流れです。
ただ、運動といえば定番の筋トレは絶対にしたくありませんでした。辛かったからです。当時のわたしは、腹筋も腕立て伏せも、3回できるかできないかでした。3回やったらその日は動けなくなります。そもそも、筋肉を鍛えて何に使うんだという感覚でした。
とりあえず簡単にできて安い……という事で、踏み台をかってきて踏み台昇降をしました。1日30分くらいやって「いい汗かいたな」くらいの運動です。順調なすべりだしでした。
EGS(イージーエス) エアロビクスステップ 踏み台昇降運動 EG-3086
- メディア: スポーツ用品
ところが、運動を継続すると問題発生
発生した問題は2つあります。
まずは腰痛です。最初は姿勢が悪いのが原因だと思い、姿勢に気を付けますが、姿勢に気を付けるとすぐに腹筋と背筋がバテてしまいます。
もうひとつの問題は腿ウラ(ハムストリングス)の痛みです。最初は痛みが治ってから再開しますが、すぐまた痛くなります。なんどやっても痛くなります。
腰はつらい、足は痛い、結構しんどい。その割に、休みがちなせいか全然効果がでない。継続すれば体も慣れてくるだろう……と、だましだましやっているうち、けっこう強めに腰を痛めてしまいます。出社すらままならない。つらい……。
私は運動をやめました。
そして1年がたちました。
貧弱の自覚(2017年)
なるほど筋肉がない人間が継続的に運動をすると体を痛めるということがよくわかりました。「筋肉を鍛えて何に使うんだ」ではありません。有酸素運動に使うのです。
また、腿ウラの痛みを真剣に見つめなおす過程で、踏み台昇降がスジにかなり負担をかけているようだ……ということもわかってきました。
最初は筋肉痛かと思っていたのですが、台などを使って太ももを持ち上げるポーズをするだけで痛い……力を入れなくても痛い……というか腿ウラだけじゃなくて腰のあたりまでなんだかいづい*1ことに気づきます。
よほど体がかたいようです。
じゃあ、ストレッチと筋トレを並行して進めよう!
……ということになりますが、1か月やっても2か月やっても、ほとんど効果が出ないんです。特にストレッチは効果がないといっても過言ではなく、膝につく程度の前屈は、膝につく程度のままでした。
効果が出ないことに悩み、結構いろんな記事とか本を読みましたけれど、そもそも記事の通りにできているかどうかがわからない。
当時特にわからなかったのが「××の筋肉に効いているのを確認しながら」と「〇〇がのびているのを感じながら」です。主観的には「効いているも何も、この辺が疲れるんだから効いてるでしょ」、「伸びてるも何も、痛いんだから伸びてるでしょ」という印象でした。
検索していくと「自分の体との対話」という文字列が目につく始末です。スピリチュアル系の話かと思い、忘れることにしました。
ぜんぜん効果がでない徒労感のなか、焦りを感じていた私は、ある日うっかり無理をして、結構ガッツリめに筋をいためます。
私は運動をやめました。
……。
ふたたび1年がたちました。
無能な働き者は……(2018年)
さすがに2回の失敗を通じて、どうやら自分はほかの人と比べて体を動かすのが“ヘタクソ”である、ということがわかりました。また、すべての元凶ですが、そもそも頭があまりよくないけどやる気はあり、思い切りがとても良いようです。やばくない?
「そんな自分が怪我無く、効果的に運動をするためには、自分の体の発するシグナルにきちんと向き合わないといけないのではないか?」
……という仮説の蓋然性は、限りなく高まっていました。
「このままノリと勢いだけで運動していたら、いつかとんでもないことになるんじゃないか?」
……という不安も大きくなる一方です。
あと、痛いのは本当に嫌です。マジで。その想いから、”自分の体と対話しよう”をスピリチュアルなお話と片づけず、フィジカルな方法論としてきちんと向き合うことにしました。
「とりあえず怪我をしないように」という事で
まずは、痛みにはこれまで以上に気を付けて、具体的には痛みの生じる範囲や場所、痛みの種類を細かく探って体を意識しはじめました。その後もたびたび痛い思いをしているのですが、その過程で「トレーニング中、体のどんなシグナルに気を付けなければいけないか」や「やってはいけないポーズ/運動」が少しずつ見えてきます。
また、自分の体の痛みを見つめなおし、普段の生活姿勢を少しずつ直していくと、体が楽になったりもしました。ここにきてようやく「自分の体の発するシグナルをちゃんと見る」ということがほんのりわかってきました。
また、これに思わぬ副次効果がありました。一言で言うと、「××に効いているのを確認しながら」と「〇〇がのびているのを感じながら」の意味がわかったのです!
……いえ、いいすぎました。わかるような気がしてきました……*2。
それからしばらくして、怪我無く運動が継続できるようになった*3ことが効いたのか、きちんと筋肉を狙って負荷をかけようとするのがよかったのか、スジを意識しながらストレッチをするようになったのがよかったのか、筋トレとストレッチの効果が出るようになってきます。
きちんと運動すると、腕立て伏せ10回は無理なく、すぐ、できるようになるんですね……。
今更ですが、プロのトレーナーのサポートを受けるべきでした。今更ですが*4。
有酸素運動:2019年~2020年
何はともあれ、筋肉がついてきて、体もやわらかくなってきた……ということで、念願の有酸素運動です。結果的にですが、有酸素運動をしさえすれば体重はガンガンにおちます。 2019年の冬には効果が出ていました。体重85→73、中性脂肪も350→110*5
このころ、肉を食べた日とそうでない日で、筋肉痛の出方や回復スピードが変わるっぽいことに気づいたので、体と相談しつつプロテインを飲むようになりました。あと、前屈で手が床につくようになったり、腕立て伏せ・スクワット・膝コロを20回3セットやったりしてました。
そこでとめました。
慢心したのと、仕事が忙しくなって暴飲暴食によるストレス解消を選んでしまったため、今はまた貧弱状態にもどりました。
体重についてもこわくて計ってなかったのですが、たったいま体重計にのってきました。79。まぁそんなもんですね。ここからまた減らしていこうと思います。
いかがでしたか?
すべてが自業自得なのでなんとも言えないのですが、体が硬くて筋力もない人間が痩せようとすると、リハビリからスタートになります。「「「運動」するための運動」するための運動」くらいから始めないといけません。また、肉体面の衰弱もさることながら、他の人と比べて身体感覚の面で未発達であったことが、めちゃくちゃ大きな障害になっています。
正直、誰かの参考になるものではないかもしれません。
肉体の衰弱については、他の人はもっと年老いてからぶち当たるはずの状態です。肉体年齢50歳~……といったところでしょうか。私はとても不摂生な生活をした結果*6、30代前半の時点でこういう状況に陥ってしまいました。
ただ、50代になってからこの状態に陥っていたら詰んでいましたね。今のうちに「からだをうごかす」ということに挑戦しておいてよかったです。
ということで、「マジでやせなくて大変だったよ」という内容でした。
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。笑い話としてでも、お楽しみいただけたなら幸いです。
*1:いづい:北方の方言です。違和感、しこり、ひっかかりなどスムーズじゃない様全般に使われます
*2:実のところ、自分の体の発するシグナルを読み取れているか、今も自信がありません
*3:怪我無く運動が継続できるようになった:それでも相変わらず他の人よりも身体感覚が鈍いようで、何度か体をいためかけています。ひざ、股関節、腿ウラ、腰、背中、肩など。ハハハ、ヘタクソ。
*4:ただ、プロにサポートを頼んでも、自分の体の発するシグナルをスルーしている限り、結局は効果が薄くなるし、怪我もするんじゃないかな……と思っている。むかしスキーとか卓球とかを結構ちゃんと指導者から習ったけど、あのときも自分が何を身に着けて、何を褒められて、何を要求されているのか、最後までわからなかった。気合でなんとか食らいつこうとしたけど、大して上達もしなかった。あと、当時も運動のあと腰が痛いなぁという日はけっこうあった……若いからノリと勢いでなんとでもなったんだろうけど。
*5:体重85→73、中性脂肪も350→110:2019年だけは食事を明確に制限しましたが、一般的な意味での食事制限ではないです。「ごはん2回お替りしたあと、つまみながら焼酎を4合飲んで、シメに卵かけご飯をたべる」という夜を減らしました
*6:とても不摂生な生活:ご飯が面倒なので腹が減ったらニコチンを入れて、食欲を一時的にキャンセルする。24時まで働いて帰るけど、体がしんどすぎて入眠できないので深夜まで酒をのんで気絶する。運動は一切しない。ちょっと走ると激しい吐き気に襲われるので極力運動はしない。
やぎたちを紹介する回
しばらくブログを書いていなかったので、リハビリがてら子供に読んでいる絵本を紹介。
今回紹介するのはこの本。
絵本なので問題ないかと思いますが、以下の記事にはネタバレを含みます。
また、物語論の専門家というわけでも、絵本マニアというわけでもないので、絵本が好きなお父さんのお気持ち感想です。ご了承ください。
どういうノリなの?
「ある目的地にいくためにいわくつきの橋1をわたる」というお話です。
はしの したには、きみのわるい おおきな トロルが すんでいました。 ぐりぐりめだまは さらのよう、つきでた はなは ひかきぼう2のようでした。
うわー、わるそうですね。陰キャ系のわるさを感じます。
トロルは橋を通ろうとするヤギに誰何し、それに応えると「よし、それでは ひとのみに してやろう!」と言って食べようとしてきます。
そしてそれを、表題の通り3びきのやぎが、かわいさと知恵と暴力で押し通るお話です。
ちいさいやぎかわいい
まぁ、この3匹についてはもう、小さいヤギが最高にかわいくて好き。
よしよし、わたしはそんなお前が大好きだよ……
この、かわいらしい命乞いから、ナチュラルに仲間を売りに行く姿勢は何度読んでも笑ってしまう。
後で述べるように、おおきいやぎが反則級に強いので、全幅の信頼をおいているんでしょうけど、それにしてもこのギャップよ。
やぎ2の余裕
1番目のやぎは演技派で可愛いんですけど、2番目のやぎは演技とかしないのです。半笑いでトロルをかわします。
ちなみにこいつも「すこし まてば、おおきいやぎのがらがらどんが やってくる。ぼくより もっと おおきいよ。」といって逃げおおせるのですが、この後に起きることが楽しみで仕方ないという想いが表情に出まくってます。
個人的にこいつもめっちゃ好きです。
3びきめ
このトロル、かなり残念な奴なので、3匹目も「もっとでかいのがくる」と口から出まかせをいえば通行できそうです。
ところが、先に述べたように3匹目のヤギは反則級に強いのです。
トロルに とびかかると、つので めだまを くしざしに、ひづめで にくも ほねも こっぱみじんにして、トロルを たにがわへ つきおとしました。
童話だからと言って暴力を妥協しない。
もっというと、この3番目のがらがらどんは戦闘前にきちんと警告していて、どんな危害を加えるつもりかについて具体的に述べている点も個人的にはポイントが高いです3。(そう、目玉を串刺しにして肉も骨も踏み砕く……と。)
おわりに
いかがでしたか?
かわいい子・知恵・暴力といえば週刊ジャンプの合言葉がそんな感じ? だった気がしますが、本文24ページちょっとの絵本できっちりまとめて、3歳児でもきゃっきゃ喜べるわかりやすい話4に仕上げているのが最高です。
また、キャラが立っているところに、擬音語やセリフが多いので、読み聞かせヘタクソ民でも安心です。ちょっと声色を変えて読むだけでそれっぽくなります。
皆さんもぜひ、お子さんと一緒に目玉を串刺しにしたり、肉も骨も木っ端みじんにして谷川に突き落としてみてくださいね!
-
なお橋は谷川にかかっており、迂回が困難であることが示唆されています。↩
-
つきでた はなは ひかきぼうのようでした:こどもに”ひかきぼう”の説明をするのは大変でした。結局は「バーベキューで使う火ばさみのことだ」と言ったあとで、「昔はこわいカタチだった」といって画像検索の結果を見せました。↩
-
単純な暴力描写ということだけでいえばさるかに合戦に軍配があります。本当に徹頭徹尾、悪意と暴力が物語を駆動していますね。騙したら騒いだから殺す。残された家族は深い悲しみに暮れ、そのまま怒りに転化。殺されたから殺す。欠席裁判で共同体の合意を取り付ける。みんなでフクロにして殺す。臼で押しつぶして殺す。↩
-
さわやかに楽しめる暴力でいうと、「3びきのかわいいオオカミ」もそうですが、レンガの家をスレッジハンマーで、コンクリートの家を電気ドリルで、鋼鉄と鉄条網で武装した要塞をダイナマイトで破壊するユーモアは、少し年齢が上がらないと楽しめない気がします。↩